こんにちは。
セラピストの寺尾美和子です。
先日ご紹介した
昨年ご結婚なさったお客様。

今、外国で旦那様にたっぷりと愛されながら、新婚生活を送っておられるお客様ですが、
こちらのお客様には、もうひとつ、ご紹介したいエピソードがあります。
お客様にご了承をいただけたので、ご紹介しますね。
心やさしいお客様の悩みと、香りの関係

心やさしく、人の気持ちを考えることができて
お仕事に一生懸命で
でも、ひとりの同僚の態度にずっと悩まされてきたお客様。
そんなお客様は、
hamacaにいらした最初の頃は、毎回毎回、ある決まった精油を選び続けていらっしゃいました。
hamacaでの精油選定は、セラピストが、精油の名前を伏せた上で、ひとつづつ、香りをご提案します。
ご提案した香りについて、感じ方を深めていって、
「これがいいです」
と、お客様が決められてから、初めて、精油の名前をお伝えします。
だから
「今日も、前回と同じ○○にしますか?」
という決め方はしません。
その日に使う精油が決まって、初めて
「前回も、前々回も、同じ精油を使っていますね」
と、わかるんです。
でも、
数か月たったころに、それまで選び続けてこられた精油を、選らばなくなりました。
いつものように、名前を伏せた状態で香りをご提案しても、香りについて感じることが変化し、他の精油を選ばれるようになりました。
すると、いつも話題に出る、困った同僚との関係が、変化したんです。
選ぶ香りの変化と、心の変化

ずっと選び続けていた精油を選ばなくなった頃、
その困った同僚が、体調を崩して入院したそうです。
その時、入院した困った同僚が抱える背景を少し知ることになった。と話してくださいました。
ずっと、困らされてきた同僚なのに
ストレスの素だった同僚なのに
その同僚の背景を知って、心の状態を想像し
「かわいそうだな」
と思った。と、話してくださいました。
そして、その困った同僚が退院して、職場に復帰した時
お客様はなんと、その同僚に、お見舞いとして小さなプレゼントを贈ったんだそうです。
それから、その同僚の、お客様への接し方が明らかに変わり、困らせられることは、なくなったそうです。
お客様の心の在り方に影響した精油は
もしかすると、ずっとお客様を困らせてきたその同僚は
心が冷えていたり
誰かに気づいてほしいことが、あって、
心やさしいお客様をターゲットにして、
言葉にならない
自分でも気づかいない感情を、ぶつけていたのかもしれません。
お客様が、hamacaにお越しくださるようになった最初の頃は
毎回、その同僚に対して怒りの感情や、あきれた思いを持っていらっしゃいました。
でも、不思議とひとつの精油を選び続け
まるで、その精油の働きかけを卒業するように、他の精油を選ぶようになられた頃から
困った同僚についての話題が、変わったんです。
その精油は
ジュニパー・ベリー

写真はイメージです
デトックスのファーストチョイス
と言われるジュニパーは、
必要としない時や、まだジュニパーを使うには早い。という時には
「薬みたいな匂い」
「ツーンとする」
など、心地よい香りに感じない場合が多い精油です。
でも、必要とする方が香ると、その香りが
やさしく、さわやかに感じたり
明るく華やかに感じたり、心地よい香りに感じます。
そのジュニパーの働きかけは
不要になった心のフィルターをはがす
生まれてからこれまで、無意識のうちに身に着けてきた、生きるための心のフィルター。
でも、大人になるにつれて、不要になるフィルターも、ありますよね。
でも、心のフィルターは、自動で取り外しはできないし、
汚れたフィルターは、自分で掃除しないと、きれいにはなりません。
お客様は、困った同僚との関係を通して、ジュニパーの力を借りながら、ご自分の心と向き合い、要らなくなった心のフィルターの、手放し作業をなさっていたのかもしれませんね。
心と共鳴する香り とともに、心地よく幸せにシフト
「同僚に、お見舞いのプレゼントを渡したんです」
と話してくださったお客様は、
おだやかな表情でおっしゃいました。
私が誰かに、ほんの少しやさしくすることで
その人が幸せな気持ちになってくれて
その人が、ほんの少しだれかにやさしくすることで
また誰かが幸せな気持ちになって。
そうやって、小さな幸せが、広がっていったらいいなぁ
って、思うようになりました
こんなすてきな言葉を、hamacaのサロンで、話してくださったんです。
サロンの空気が浄化されていくようで、とってもとっても幸せな瞬間でした。
コンスタントに、サロンにお越しくださるお客様は
今回ご紹介したお客様のように、
不思議と、毎回同じ精油を選ばれるお客様が、少なくありません。
お客様ご本人は「やっぱり好きな香りです♪」と、心地よい香りを選んでいらっしゃいます。
でも、なぜ、その香りをここちよくかんじるのか?
それは、数か月後、もしかしたら数年後に
ご自分を振り返って、気づかれるのかもしれません。
無理なく、そして心地よく、ご自身を「幸せ」な方へシフトしていかれるお客様のご様子に、セラピストとしてニュートラルに、寄り添っていきたい。
そんな思いを新たにした、エピソードでした。