※この記事は旧ブログ(2018年3月掲載)を再編集したものです。
こんにちは。
セラピストの寺尾美和子です。
もう8年前のことなんですが、実際に精油を作る体験をさせていただいたことがあります。
この経験は私にとって、とても貴重な体験で、
今でも、初めてhamacaにお越しくださったお客様には、
この時の写真をお見せして
hamacaが考える、アロマテラピー
について、お話をさせていただいています。
ご覧くださいね♪
「精油を採る」を初体験します
2018年の3月
hamacaをスタートさせて、まだ2年目の頃
東京に出かけることになった際に、事前に調べて、申し込んで、楽しみにしていたのが
植物の蒸留
植物を蒸して、蒸留水から精油を採るための作業です。
アロマテラピーに欠かせない「精油」の多くは
水蒸気蒸留法
で作られています。
その、水蒸気蒸留法を実際に体験できる機会♪
もちろん初体験でした。
初めての「蒸留」は、カモミール

3月下旬なのに、こんな雪が積もる中をたどり着いたのは、世田谷区にある”Chamomile(カモミール)”さん。

初めましてですが、
蒸留は時間がかかるので、到着してすぐに開始しました。
蒸留器や必要なものはすべて用意してくださっています。
まず、上の写真の、お鍋のような容器に精製水5本分を、全部入れ・・・

今回は、このカモミールのドライハーブ300gを蒸留しました。
カモミールジャーマンは、ハーブティーが有名でおいしいですよね?
あの、ハーブティーと同じカモミールですが、
精油を採ろうとすると、
たくさんのカモミールからほんのわずかしか取れなくて
”とても貴重な精油”と言われています。
そして精油が、とってもきれいな青色をしているのも特徴。
今回の蒸留で、精油が取れれば、きれいな青色の精油がフローラルウォーターの上に浮かんでくれると思うのですが・・・

一緒に参加してくれた友達が
カモミールを容器に入れてくれています。
300g、けっこうな量です。

容器に蓋をして、蒸発する
フローラルウォーターと精油を採るための器具をつけていきます。
容器を熱して、蒸留スタートです。
精油が採れている様子と、その少なさを目の当たりにしました

お鍋のような容器の上につけたこの複雑そうな管は、
お鍋から上がった蒸気を集めて、上記が段々と冷えていく過程で水の状態に戻すためのもの。
カモミールが蒸されて、上がった蒸気が、この三重構造のようなガラス管を通りながら水滴になり、
水滴が段々と大きくなりながら、「蒸留水」になっていきます。

しばら~~~く熱していると、蒸気が上がって
あがった蒸気が水滴になり、ちょろちょろと外へ出てきました。
そして、だんだんガラスの底に
青い液体が溜まってきました!
この青い液体が、精油です。
この蒸留器の横の、私が手をかけている容器に溜まっているのが
300gのカモミールを蒸留して採れたフローラルウォーターです。
このフローラルウォーターをよく見てください。
表面が、なんとな~く青っぽくないですか?
この、なんとな~く青っぽい、表面に薄ーく浮かんでいるものが
精油
です。

上の写真の私が持っている容器の下のコックをひねって、フローラルウォーターをほとんど抜いたところ。
青い水玉模様を作っているのが、蒸留水の上に浮かんでいた、精油です。
300gのカモミールでたったこれだけ!!!
「たくさんの植物から、ほんの少ししか採れない希少な精油」
と勉強していますが、
実際に目にすると、とんでもない少なさにびっくりします。
カモミール・ジャーマン精油は、多くのメーカーで、3mlで瓶詰めされて販売されています。
3mlの精油を採るために、どれだけのカモミールが必要なんでしょうか…
そりゃあ、高価なはずです。

ガラス器具をはずすと、器具に精油がくっついていますね。
今回は蒸留そのものが目的で
採れた精油も、友達と私が私的に使うのみなので
この器具の中の精油も、無水エタノールで洗って出してもらいました。
だって、もったいないですもん。
蒸留水から、精油だけを採るのも、難しい作業でした

私たちの目の前にあるのは、たった10ml程度の青い液体。
でも、これがすべて精油ではありません。
この液体のほとんどは、、ガラス器具を洗うのに使った無水エタノールです。
分けきれていないフローラルウォーターも混ざっています。
ここから売られている精油のように
”精油だけ”を取り出すのは
ものすごい手間と労力と高度な技術が必要なんですね。
それも、実際に体験して、知ることでした。
今回は、純度100%の精油を採るのはあきらめ、この中にオイルを入れ、
精油をオイルに吸着させて、無水エタノールや、残った蒸留水と分離させることにしました。

精油は、精油そのものが”油性”なので、
オイルを混ぜるとオイルと馴染み、こうして分離した状態になります。
上の浮かんだ青い部分が、採れた精油と、油。
下の透明の部分は、
少し残っていた蒸留水と、無水エタノールです。
この、精油を吸着したオイルをスポイトで吸い上げ

蜜蝋と一緒に湯せんにかけ

友達と私、二人分の
カモミールバーム、になりました。

このカモミールの蒸留で得たお土産。
フローラルウォーターは精油を採る時の副産物なんですが、副産物の方がたくさん採れます。
真ん中の小さなスプレー容器は
オイルになじませられなかった、精油の混じったエタノールが残っていたので、精製水と合わせてスプレーにしました。
改めて実感する「植物たちの命」と、それを私たちの健康のために使わせてもらうことのしあわせ
植物が蒸留されると、植物の成分の99%以上が「精油」に凝縮される
と、アロマテラピーを勉強し始めた時に、教わっていました。
そして、その精油が、
比較的たくさんとれる植物もあれば、
ほんのわずかしか採れない精油もある
ということも、習っていました。
実際に、たくさんのカモミールを鍋に入れたのに、蒸されて上がってきた蒸留水は、鍋に入れた精製水の20~25%しかないし、
その上に浮かんでいる精油は、1滴~2滴分くらいにしかならない・・・
精油ひと瓶に
植物の生命力が
なん百、なん千、なん万と詰まっている
と教えてもらったことを
身をもって理解しました。
それに、
純度100%の精油
を、遮光瓶に入って売られている形にすることの、難しさ
実感しました。
これから精油を使う時には、ますます
最後の1滴まで使おう
と思えますし
植物に対して愛情や、尊敬する気持ちも大きくなりました。

hamacaでは、初めてアロマテラピーに触れるお客様に
アロマテラピーは
精油に凝縮された”植物たちの生きる力”を
私たち人間の、心と身体の健康のために使わせてもらうこと
と、お伝えしています。
あなたのお家には、精油がありますか?
どんな香りがしていますか?
その精油瓶の中に詰まっているのは、
今ご覧いただいたカモミールのように、
たくさんの植物から採られた、生命力の塊です。
大切に使ってあげて下さいね♪
そして、できるだけ、最後の1滴まで、使いきってあげて下さい。
