※この記事は旧ブログ(2021年7月掲載)の記事を再編集したものです
こんににちは。
セラピストの寺尾美和子です。
今年2025年は暑くなるのが早いですね!
30度超えは当たり前。
浜松は、時に40度近くまで暑くなることもあります。
精油にとって理想的な環境は、安定した、どちらかというと、涼しい温度の中。
そんな精油にとって、夏は絵師湯の変質が進みやすい厳しい季節です。
精油の使用上の注意を見ると
「直射日光、高温多湿を避け、風通しのいい場所で保管してください」
という注意書きがあるのを、見たことあると思います。
私も、精油をお買い上げくださるお客様や、講座やワークショップの参加者様には、そのようにお伝えしています。
まるで食べ物のような注意書きですよね。
この注意書きを読むと
「じゃあ、冷蔵庫に入れておけばいいんじゃない?」
と思うでしょうし、実際に冷蔵庫で精油を保管している方もいらっしゃると思います。
が。
この、精油の冷蔵庫保管問題、調べてみるといろいろな意見があります。
今回は、「夏は精油を冷蔵庫に入れるべき?」への私なりの考えと、私の夏の精油の扱いについてご紹介します。
お持ちの精油の、夏の過ごし方の参考になさってくださいね♪
精油の冷蔵庫保管について考える
冷蔵庫は、まさに冷暗所なので、いろいろなものの劣化を防ぎながら保存するのに、ふさわしい場所ですね。
でも私は、普段、精油を冷蔵庫には入れません。
それはなぜか?
結露が起きるからです。
冷蔵庫の飲み物を出すと、コップやペットボトルに、結露ができますよね?
ジュースの周りの空気が急激に冷えて、空気中の水分が結晶になって、集まって水滴になります。
精油も同じです。
冷蔵庫でキンキンに冷えた精油を冷蔵庫から出すと、
精油が入った遮光瓶の周りに、汗をかいたように結露がつきます。
瓶の外側なら、まだいいですが、問題は瓶の中です。
遮光瓶の中には、精油と、空気が入っています。
ガラスの遮光瓶と、精油と、空気。
3つの異なる物質、それぞれが室温に戻っていくのに、時間差がありますね。
その時間差で起こる温度差のせいで、精油の瓶の中で結露が起こる可能性があります。
精油に水が混ざってしまう。それを何度も繰り返すと、劣化が早まり、香りが変化したり、色が濁ったり、ゴロゴロとした塊のようなものができたり、してきます。
夏の精油の保管場所、私の最適解
では、精油を冷蔵庫に入れない私は、どうやって夏を過ごしているかというと、
夏の間は、サロンかリビングの、エアコンが安定して効いている部屋に置いていますよ。
もちろん、窓辺などの日光に当たる場所は避けます。
今の、この酷な暑さの中では、家にいる時間はエアコンをずっとつけてるお家は多いと思います。
人間が快適に過ごせる部屋に、精油も置いてあげて下さい。
家を締め切って留守にする時は?
真夏に家を締め切って何泊かの旅行などに行くときは
エアコンを切って締め切っているので、室温もかなり暑くなりますね。
そんな時は、私も冷蔵庫に頼ります。
精油が入った箱ごと、紙袋などで包んでから、冷蔵庫の野菜室に入れます。
箱ごと紙袋に入れることで、野菜室の中で、精油が冷えるのに時間がかかるようにします。
帰ってきて野菜室から出す時には、
家の中をエアコンで快適な温度にしてから、紙袋ごと出します。
完全に室温に戻るまで紙袋に入れておいて、冷えた状態から室温に戻るのに、時間をかけるようにします。
要するに、
ゆっくりと冷えていき、ゆっくりと室温に戻っていく
急激に温度が上下しないことで、結露を防ぐ
ように、注意しています。
使用頻度や、環境はそれぞれ
私の場合は、精油を使う頻度が多いので、室温で置いておくのが一番温度変化が少ないのですが、
逆に、
精油は持っているけど、半年に1回ぐらいしか使いません。
という方がいたら、もしかすると、保管している半年は冷蔵庫で過ごした方が、精油は安定して過ごせるかもしれません。
(冷蔵庫の温度設定や、開閉の頻度、庫内の冷気の循環具合など、さまざまなので一概には言えませんが)
精油の扱いについてお伝えする時にはいつも書き添えていますが、
私は、精油はたくさんの植物の命が詰まった「生き物」だととらえています。
だから、精油がいきいきと活躍できるうちにたくさん使えたらいいな♪と思っています。
保管することに気をつかうのも精油は喜ぶでしょうが、
生活の中に精油がいつもあって、早く使いきってあげるほうが、精油にとっても嬉しいことなのではないかと思うのです。
これを読んでくださっているあなたにとって、アロマテラピーはどんな存在でしょうか?
あなたの精油は、どこで過ごすのが気持ちよさそうでしょうか?
あなたにとっての最適解を、見つけてくださいね。
この夏、精油はどこに置こうか、どんなふうに使おうか?
なにかヒントになったらうれしいです♪