※この記事は旧ブログの記事(2021年4月初掲載)を、再編集しました

こんにちは。
セラピストの寺尾美和子です。
今回は、hamacaの「根っこ」の部分を、改めて振り返ってみようと思います。
セラピストを志した私の「根っこ」
もともとhamacaは
長年、子どもたちにかかわってきた私が
神様に導かれるように、
名古屋にある大学病院で、小児科病棟の病棟保育士として働くことになったことから、スタートしています。
私が働くことになった小児内科病棟は、
教授が小児がんの世界的に有名な方で、
全国から小児がんの子が治療に集まる病棟でした。
子どもたちの入院は、短くて半年。
長いと4~5年。
元気になって退院する子もたくさんいる一方で、
お星さまになって、お空に帰る子もいました。
そんな子どもたちの入院生活に、24時間、365日、お母さんたちはつきっきりで寄り添っていました。
病棟の中に「病棟保育士」という私の存在がなじんでくると、
時々、お母さん方の、誰にも話せないような本音を聞くようになりました。
子どもたちはもちろんですが、
お母さんたちにとっても、
肉体的にも、精神的にも「大変」「つらい」という言葉では簡単すぎる。
そんな状況なのは、
入院生活と治療の現実を知るほどに、実感しました。
私が、大学病院での勤務期間を終え、
アロマセラピストの資格を取り、「hamaca」というサロンを開いたのは、
病棟で子どもたちによりそうお母さんたちに、
ほんのひとときでも、
重たい荷物を降ろして、ほっと一息ついてほしい・・・
心も身体も、ちょっと軽くなって
病院に戻る時には、小さなため息をつきながら「また、がんばろ」って言えるような場所があったらいい・・
そう思ったからです。
「想い」があったから、できたサロンです。
「想い」から形になってきた商品やサービスたち
そんなhamacaでは、現在
アロマテラピートリートメント
の他に
オンラインショップでの、
精油やアロマグッズの販売
LINE公式アカウントで、無料で更新し続けている
ココロとカラダをいたわるやさしいアロマレシピ
と、それをお手軽に実践していただくための
いたわりアロマ定期便
他にも
オーダーメイドアロマ
長らくお休みしていますが
アロマクラフトの会
などなど
毎日忙しくがんばる女性が、ほっと一息ついて、エネルギー補給できますように・・・
と、願いを込めながら、ご提供しています。
はい。
「根っこ」は揺らいでいません。
この、ご提供しているメニューや商品たちは、
病棟保育士だったころに湧き出た「想い」と、hamacaのこれまでの歩みの結晶です。
最初は、アロマテラピースクールで学んだ、
アロマテラピートリートメントだけでスタートしたhamacaでしたが、
お越しくださるお客様のお話を伺いながら、
そして、
病棟でいろんな姿を見せてもらった、いろんな心の声を聞かせてくれた、
お母さんたちのことをずっと頭に置きながら、
走り続けて、ガソリンが切れちゃったときには、ガソリン補給してほしいなぁ・・
毎日がんばってるご自分のことを、ご自身でほめてあげてほしいなぁ・・
どんな形でご提供できたら、女性たちの笑顔が増えるかなぁ・・
どんな形でご提供できたら、忙しい日常の中に、笑顔や、心が和らぐ瞬間ができるかなぁ・・
そんなことをずっとずっと想って
考えて
作ってきたものばかりです。
「想い」も一緒にお届けできる、ご提供できる商品やサービスを作ろうとすると、
ひとつひとつに、すごく時間がかかったのです。
これなら簡単にできる
こうすれば儲かる
そんなふうに、安直に手を出したものはひとつもありません。
だから私は、
hamacaでご提供している商品やサービスに、すごく愛情を持っています。
他のセラピストさんにも、きっと「尊敬」に値する想いはあるはず

一方で、
hamacaという、自分の小さなサロンから視野を広げてみると
日本中に、たくさんのアロマセラピストさんがいらっしゃって
アロマサロンも、たくさんありますね。
「アロマテラピー」という、小さなカテゴリーですから、
たくさんのセラピストさんが
それぞれに商品を作ってお客様にご提供する中で、
よく似たものを提供されている方も、いらっしゃるかもしれません。
それぞれに「想い」があって、
それぞれのセラピストさんに、想いの根っこや、お届けしたいものがあって、考えた商品なら、
たとえ似ていた商品や、サービスだったとしても、
それぞれが「オリジナル商品」だと思います。
そして、
同じように、ご自身の中に「想い」を抱いて、オリジナルの商品を生み出し、
お客様と向き合っていらっしゃるセラピストさんを、尊敬します。
でも、もし
安直に人のまねをして、商品やサービスを展開していらっしゃるセラピストさんがいたら
「その商品で、お客様に届けたいものはなに?
それを受け取ったお客様には、何が届くの?」
と思ってしまいます。
強い言い方になってしまって、びっくりさせてしまったでしょうか。
だとしたら、ごめんなさい。
私が、不器用すぎるのかもしれません。
でも、私自身が、こういう思いでセラピストとして、今ここにいるので、
私以外のセラピストさんにも、敬意をもっています。
逆に、
他のセラピストさんに、利用されてしまうようなことがあれば、
それは本意ではないですし、すごく悲しくて、残念です。
これからも想いの根をはって、しあわせがひろがるほうへ
成長がゆっくりでも、
根っこがあるから、上に伸びることができる。
上に伸びるということは、
「ご提供するものが、もっともっとブラッシュアップしていく」ということ。
もっと
「お客様にお届けするものが膨らんでいく」ということ。
もっともっと、
「笑顔が輝く女性が増えて、世の中に幸せが広がる」ということ。
と、私は思います。
あの、病棟での
子どもたちと、お母さん方に見せてもらったこと
感じたこと
考えたこと
泣いたこと
嬉しかったこと
私は、忘れません。
だから、
これからも、「想い」のないものは、ご提供しません。
そして、今よりも、もっともっと
お客様に「幸せ」が届けられるように、少しずつ前進していきます。
人間ですから、いい時も、悪い時もありますよね。
私もあります。
いい時も、よくない時も、感謝の心を忘れずに
セラピストとして、人として、心を磨いていきたいなぁ
そんなことを思ったのでした。